ケッテンクラート のバックアップ(No.10)
ケッテンクラートはオートバイと戦車を混ぜ合わせたような奇抜な車両である。後部は細い履帯、全部は一輪の車輪となっており、ドイツ空挺部隊向けの小型牽引車両として生み出された。 特徴、アドバイス、補足
2人乗りのキャタピラー式ジープ。2番席に兵装は無く、むき出しのまま歩兵での戦闘を行う。この2番席は着席するので視野角は後方のみ。 ゲーム内画像・映像
車両紹介
ドイツ国防軍での制式番号はSd.Kfz.2 ケッテン(独: Ketten)とは鎖、つまり履帯を意味し、クラフトラート(独: Kraftrad)はオートバイに対する当時の言い回しで、現代のドイツ語における"Motorrad"に相当する。兵語としてはさらにクラート(独: Krad)と略される。 本来の開発及び量産化の目的は大型グライダーで空挺降下させ無反動砲などの牽引を目的とした降下猟兵向け車輌として研究と開発がされたものの当初の予定に無かったはずの独ソ戦が大ドイツ民族の生存権拡大を掲げ共産主義を毛嫌いするヒトラー総統により引き起こされ、東部戦線(ソビエト連邦領内)の底なし沼の如くぬかるんだ雪解けの泥濘地帯の中で従来のオートバイやサイドカーが頻繁にスタックし移動不能が頻発した事により、陸軍や武装親衛隊(SS)でも使用されることとなった。また、空軍基地でも自力での移動が出来ない航空機などの牽引用トラクターとしての任務に就いていた。 出力移動構造としては2本の無限軌道で駆動し、1輪の前輪で操舵する構成が特徴で、操縦席の他に2座席がエンジンルーム後方に後向きに備えている。 変速機は前進3速・後退1速の手動変速機と2速の副変速機からなり、副変速機をハイレンジにしてエンジンの許容回転速度で運転した場合の最高速度は70km/hに設計されていたが、エンジンの騒音が酷いこともあり実用上の速度域は50km/h以下と言われているので、大まかな分かりやすい目安としては第一種原動付き自動車(スクーター)とほぼ同等の機動力か少し上で第二種(ビックスクーター)と比べ速さは劣る。 またドライブスプロケット(起動輪)の駆動軸は一般的な自動車と同様に左右が同じ方向に駆動される方式のため、よく誤解を受けるが二つの履帯を逆に回転させるいわゆる戦車特有の超信地旋回は構造上の理屈で不可能である。左右の駆動軸の間には差動装置が備わるが、全長に対する履帯の接地長が大きいため前輪のみでの操向(旋回)は不可能である(※ただし無限軌道構造を知り尽くした技師による成熟した技術と長年の経験による魔改造で超新地旋回を施す事も多分不可能ではない)。
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