アメリカはレジスタンス向けの銃としてLiberatorピストルを生み出した。製造が簡単であり、単発でしか撃てないことで知られている。連合軍はこの銃をフランスレジスタンスに多数引き渡した。
表の見方は銃器の性能表について、詳細比較については銃器比較表、またサイトについてはカスタマイズ参照。
レジスタンスを支援する為に米・GM社が製造した超簡易ピストル。詳しくは後述。
MERE'S LEG(BF4)、Kolibri(BF1)に次ぐ、BFシリーズ定番となったセカンダリのネタ武器枠。 使用するのは.45ACP弾のため、雀の涙のようなダメージだったKolibriから単発威力が大幅に改善、あのM1911と同格に!…と言えば聞こえは良いが、 その長所をぶち壊すのが装弾数1発、そしてリロード速度圧巻の7秒という余りにも過酷なハードル。 KolibriのようにHSに特殊な倍率も掛からないため、実質1発しか撃てないM1911と捉えて差し支えないだろう。 使いこなすには相当の愛と修練が必要になる。
Liberator(解放者)の通称で知られるFP-45は、アメリカのGeneral Motorsが第二次世界大戦中に設計したシングルショットピストル。.45ACPを使用する。 FP-45とは、Flare Projector-.45 caliber(45口径信号拳銃)の略であり、この拳銃が帯びた極めて特殊な役割を秘匿するための命名であった。
1942年、国土を喪失したポーランド亡命政府からの提案を元に、米陸軍合同心理戦委員会にて対独抵抗運動を支援するための特殊拳銃、すなわちLiberatorの設計計画が立案された。 設計を担当したジョージ・ハイド技師はM3サブマシンガンなどの設計者として知られる人物である。 Liberatorには通常の拳銃としての実用性が求められておらず、レジスタンスの闘士が何らかの「もっとまともな武器」を入手する足がかりを与えること、 あるいは投下によって生じる「占領地の市民が武装する可能性」への対策を強いることで、ドイツ軍の士気に影響を及ぼすことが目的であったと言われている。 当時既に各種銃器の生産を担当していたGM社では、M1カービンなどと並行しつつ、数か月もせずに契約分の百万丁を生産するという偉業を成し遂げた。 1丁あたりの組立時間はわずか6.6秒、箱や付属品を含めた出荷コストは2.10ドル、銃本体のみのコストは1.73ドル程度だった。
Liberatorの特徴は、安価かつ短期間での大量生産を実現するために徹底的に簡略化された構造である。 ボディはプレス加工された鉄板を張り合わせて銃の形にしてあり、銃身にはライフリングすらついていない。 .45ACPをたった1発撃てるだけで、サイトも非常に簡素なもの。 といっても上記の通りライフリングがないため精度は非常に悪く、良好な個体でも有効射程は5m以下とされておりサイトがあっても何もならないのが現実である。 装弾数は1発で、ボディ後方をブレークオープンし、薬室に.45ACPを直接押し込む形となる。 排莢機構も無いため、再装填の際は銃口から付属のダボ(木の棒)を突っ込んで薬莢を押し出さねばならない。 一応グリップ部に何発か予備弾薬を入れておけるのだが、これは弾倉ではなく単にグリップに「入れておける」だけで、固定弾倉ですらない。 セフティもなく構造上暴発しやすく利用されることは基本的になかった。 1発ないし2発程度のみ射撃し、短期間で使い捨てる前提で設計されていたため、表面加工も省略されており、ごく短期間でサビが浮いた。 唯一褒められるのはその小ささで、隠匿するのにはもってこいであった。
こうして完成したLiberatorだが、実はレジスタンスに対する投下は限定的な規模に留まっている。 まずはフランスへの投下を行うべく50万丁がイギリスへと送られたのだが、ヨーロッパ戦線の指揮を執るアイゼンハワー将軍が、この「実用性の疑わしい代物」に難色を示したのである。 アイゼンハワーは2万5千丁を予備として受け取ったものの、レジスタンスの支援としてはステンガンやM1カービンなどの投下が実現していたため、Liberatorは必要とされなかった。 極東・太平洋戦線においても、この方面の指揮を執るスティルウェル将軍やマッカーサー将軍が同様に難色を示したため、広域での投下は行われていない。 その後、アメリカ国内に残されていた45万丁ほどのLiberatorは大部分が秘密活動部門であるOSS(戦略情報局)に引き渡された。
広く投下されなかったのは確かだが、そもそもの開発・製造自体が秘密裏に行われていた上、主にOSSが用いたということもあり、Liberatorの運用については未だに不透明な部分が多い。 ドイツ側の報告には、フランスにてLiberatorを用いた暗殺事件があったとか、数千丁が流通していると主張しているものもある。ギリシャの抵抗運動にも少数が投下された。 また、中国のレジスタンスに少なくとも10万丁を引き渡した記録がある。何も知らずに本銃を拾ったアメリカ兵に「日本兵の自決用拳銃」と勘違いされたエピソードも。
終戦の時点でも数十万丁が未開封のまま残されており、ほとんどは海洋投棄処分とされるか、屑鉄として溶鉱炉へと送られた。
勿論、DICEがネタに力を入れないわけがなく、感動のリロードモーション完全再現。 もうロマンしかない。 あんなスムーズにできれば現実での評価ももうちょっとマシだったかもしれない。
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