M2重機関銃 のバックアップ(No.4)
特徴、アドバイス、補足
アメリカ軍援護兵が建築できる固定機銃。そんな三脚で大丈夫か?九三式重機関銃と全く同じ性能をしている。 兵器紹介
概要 クッソ長いので畳んでいます。読みたい方はここを押してね// 第二次世界大戦以来、現在でも各国の軍隊で使用されている超超著名な重機関銃である。M2のストッピングパワーや信頼性は伝説的で、口径が0.50インチであることから別名“キャリバー50” (Caliber .50) や“フィフティーキャル” (.50 Cal) と呼ばれる。第二次世界大戦中アメリカで200万挺以上が生産された。 M2の原型となった水冷式のM1921は、敵の砲兵用観測気球を撃つことを目的に配備されたが、その威力と射程は様々な標的に対し有効であった。以降、M1921は改良型のM2と共に戦車や装甲車、トラックやジープなどの車載用銃架、地上戦闘用の三脚架、対空用の背の高い三脚銃架、連装、または四連装の動力付き対空銃架、艦船用対空銃架、軽量銃身型の航空機用固定機銃、航空機用旋回機銃架、動力付き航空機用旋回機銃架など、様々な銃架に載せられ陸・海・空軍を問わず広く配備された。簡単な部品交換だけで左右どちらからでも給弾できることも柔軟な運用を可能にした。 M1921はM2に比べて冷却器と冷却水の分だけ重かったものの、水冷式ならではの射撃持続時間の長さを生かして艦艇用としてM2採用後も併用されたが、第二次世界大戦終結後にはM2に交替して運用を終了している。 アメリカでは、M2の後継として1950年代後半に車両搭載用途を更新するものとしてM85機関銃が開発されたが、問題が多く、M2の後継とはならないままに終わった。1990年代後半より再び後継用機関銃の開発が進められ、XM312・XM806といった新型機関銃の開発が進んでいたが、2012年に開発が中止された。 結果、設計されて80年以上も経つが、費用を考慮しての基本構造・性能トータル面でこの重機関銃を凌駕するものは、現在においても現れていない。FNハースタル社が代表的な改良型として、銃身交換を容易にしたFN M2HB-QCB(M2 Heavy Barrel-Quick Change Barrel)を開発し、先進諸国を中心に現有M2重機関銃のQCB改修、生産の切り替えが進んでいる。 特徴 装填は銃本体のフィードカバーを前方へ押し上げて、ベルトの第1弾を給弾口に差し入れた後、コッキングレバーを後方へ引く必要がある。カバーを開けずに装填も可能であるが、この場合コッキングレバーを二度引かないと薬室に初弾が入らない。発砲は後部に露出する逆Y字型のトリガーを親指で押す押金式で、トリガー下のボルト・ラッチ・リリース(セレクター)の切り替えで、セミ/フルオートの選択が可能である[1]。射撃方向も両脇ハンドルで変える。 銃身は100発程度の発砲で銃身の温度が約130-230 ℃に達する。これにより、銃身底部と機関部の間隔を調整する頭部間隙(ヘッドスペース)の調整と、撃発と排莢のタイミングを最適化するタイミング調整という作業が必須となる。これを怠ると命中精度が著しく損なわれる他、排莢不良や過大な発射ガス漏れによる射手の負傷など、事故へとつながる。調整にはそれぞれ専用のシックネスゲージを用いて行われる。本稿冒頭で紹介したFNハースタル社のFN M2HB-QCBは、この調整作業を省略できるようにした改良である。 運用 なお、軽機関銃や分隊支援火器のもののように銃自体の付属品として装備される二脚とは異なり、M2用の三脚架はそれ自体に個別に制式番号のつけられる、独立した装備品である。ただし、M2を三脚架を用いずに本体を直接射手がハンドルを保持する等の運用法で射撃することは、重量・発射反動の点から実際には不可能であるため[注釈 1]、M2が本体のみで銃架を用いずに運用されることはない。 M2は装甲車両に装備される機関銃としても標準的な存在であり、M60パットン・M1エイブラムスなどの戦車やM113・M109といった装甲戦闘車両では主に車長用武装として車長用展望塔(司令塔)に、ソフトスキン車輌ではキャビン上にマウントリングを追加して自由に旋回させられるようにして装備している。さらに、近年はM2を搭載した遠隔操作銃座(RWS)が複数種開発され、ストライカーICVなどの車輌に搭載されている。 航空機銃として このため、航空機には1機当たり多数を搭載することで火力を補い、装弾不良の発生で火力を失う事態を避ける工夫が成された。中でもA-26は、前方固定のM2を14門(加えて旋回機銃として連装機銃2基、合計18門)装備することにより機体性能も相まって圧倒的な攻撃力を得た。アメリカの開発した初期のジェット戦闘機においてもAN-M2、およびその改良型のAN-M3が多連装で搭載されている。しかし、炸裂弾頭を用いることのできない12.7mm機銃弾では同時発射数で補ったとしても口径20mm以上の機関砲に火力で劣るため[注釈 2]、第二次世界大戦後は20mm口径の航空機関砲への移行が本格的に進められ、ポンティアック M39リヴォルヴァーカノン、そしてM61 モーターガトリング砲といった20mmクラスの航空機関砲に取って代わられている。 現在ではアメリカ軍の固定翼機でこの銃を搭載する機種は運用されていないが、アメリカ海兵隊ではUH-1N、CH-46E、CH-53Eなどのヘリコプターにドアガンとしてキャビン内から乗員が対地射撃をする際に使用している。 艦載機銃として 長距離狙撃兵器としての運用 リューポルド・マーク8照準器を載せたM2を撃つアメリカ海兵隊員 実際に、この時の狙撃は当時の最長距離の狙撃記録を大きく上回り(約2,300m)、その35年後に元から狙撃用として作られた対物ライフルによって、やっとこの記録は破られた。この銃は長時間の射撃に耐えるために長く重い銃身(ブルバレル)を持ち、三脚による固定と本体重量の恩恵で単発射撃では反動の問題もほとんどなく、発射速度が機関銃としては比較的遅いことから、トリガーでセミオート、フルオートのコントロールをするのが容易であったという。銃身・弾薬の精度は比較的高く、構造上も他の機関銃に比べれば狙撃に向いている。これは、ハスコックのオリジナルではなく、古くは朝鮮戦争の長期に亘る山岳戦において、長距離での狙撃に使われている。そこではブリーチをロックしてセミオート化し、上部にテレスコピックサイトを追加する事で、据付の長距離狙撃銃として使用したという記録が残されている。 フォークランド紛争での狙撃運用説について 上記のフォークランド紛争での重機関銃の運用を、通常の射撃ではなく「単発狙撃」であったとする記述が、一部の和文文献には見受けられる[注釈 3]。 しかしフォークランド紛争、狙撃銃、狙撃手などに関する英文の文献やその和訳書[注釈 4]には、「重機関銃による単発狙撃」についての言及が見当たらない。また「フォークランド紛争での戦訓がきっかけとなって対物ライフルが開発された」とする説も、一部の和書[注釈 5]には見受けられるが、これも英文文献やその和訳書[注釈 6]では言及されていない。 日本におけるM2重機関銃 手前がホ5 二式二十粍固定機関砲、中央がホ103 一式十二・七粍固定機関砲(タイ王国空軍博物館収蔵品) 陸上自衛隊では主に戦車・自走砲・装甲車などの車載機関銃や対空用として「12.7mm重機関銃M2」という名称で採用しており、戦車や装甲車への車載用の他、各部隊が対地対空兵器として装備しており、年間80挺を新規調達している。M3銃架は96式40mm自動てき弾銃と互換性がある。対空兵器として地上設置する場合はM63対空銃架を使用する。現在では前述のQCB仕様のものが調達されている。調達価格は約530万円である[要出典]。 海上自衛隊では創設間もない時期の護衛艦などに数挺搭載していたが、威力不足と短射程を理由に一時期搭載する艦艇はなくなった。しかし、北朝鮮の不審船事件などを受けて、皮肉なことに現役艦載武器の威力過剰[注釈 7] が問題とされて、小目標に対する適切な火力を有する本銃が再び搭載されるようになった。なお、M2は艦艇固有の装備ではなく搭載品として扱われている。航空自衛隊でも本機関銃を四連装としたM55機関銃トレーラーを基地防空用として採用した[注釈 8]。 海上保安庁でも創設当時から運用しており、「13ミリ機銃」と呼称され、多くの巡視艇に装備された。現在でも13mm単銃身機関銃として巡視船や巡視艇に搭載されている。 2013年(平成25年)12月18日、メーカーの住友重機械工業において、5.56mm機関銃(ミニミ軽機関銃)・74式車載7.62mm機関銃・12.7mm重機関銃(ブローニングM2重機関銃)の3種で少なくとも合計5,000丁にものぼる試験データ改竄が発覚。同社は5ヶ月の指名停止処分となった。}} コメント
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