Welrod のバックアップ(No.6)
イギリスは、Welrodピストルを可能な限り消音性能の高い銃として開発した。ボトルアクション、マガジン式のピストルで、立てる音はわずか73dBA、現代の自動車の騒音程度であった。
表の見方は銃器の性能表について、詳細比較については銃器比較表、またサイトについてはカスタマイズ参照。 特徴、アドバイス、補足
ゲーム内映像
銃器紹介
ウェルロッド(Welrod)は、第二次世界大戦中にイギリスで開発された特殊作戦用の消音拳銃である。9x19mmパラベラム弾を使用するモデル(ウェルロッド Mk.I)と.32ACP弾を用いるモデル(ウェルロッド Mk.II)が存在し、約2,800丁ほどが製造された。この銃は、主にイギリスの秘密作戦担当部局である特殊作戦執行部(Special Operations Executive, SOE)によって使用されたが、イギリス陸軍の特殊空挺部隊(Special Air Service, SAS)やアメリカの戦略諜報局(Office of Strategic Services, OSS)によって使用されることもあった。銃本体は、直径1.25インチ、長さ12インチの円筒形で、その後端に刻みの入った握りが付いたボルト機構を備えている。本体に組み込まれた銃身にはいくつかの穴が空けられている。本体の前半にはサプレッサーが組み込まれており、射撃時の銃声の大きさを73dB程度にまで軽減することができる。さらに、銃本体の銃口付近を凹ませることで、標的に押し当てて撃つ場合に、より標的に密着しやすくする工夫がなされており、標的に密着させることで銃声の漏れを最小限に抑えることも意図されている。グリップは弾倉を兼ねており、このグリップ兼弾倉を取り外すことによって容易に隠匿することができる。また、夜間や暗所での照準を容易にすべく、アイアンサイトには夜光塗料が塗られている。ウェルロッドの銃身に穴が空けられている目的は2つある。1つ目の目的は、サプレッサーに発射ガスを排出して銃声を抑制するためで、2つ目の目的は、発射ガスを銃身から逃がすことによって弾丸の発射速度を音速以下に抑え、弾丸から衝撃波を生じさせないことである。これは、特に9x19mmパラベラム弾を使用するモデルで重要である。なぜなら、当時使用されていた一般的な9x19mmパラベラム弾は、初速が音速を超えていたからである。ウェルロッドの作動方式は、単純さと信頼性に優れたボルトアクション方式である。この方式で生じる騒音は、銃声を別にすると撃針が雷管を叩く音だけで、ボルトは静かに回転する。コッキングは、後部の握りをひねって引き、戻すことで行う。特殊作戦用の銃という特質上、ウェルロッドには製造元の工場や国を示すマークは一切記されておらず、シリアルナンバーだけがいくつかの不可解な記号で記されている。しかし、これらの記号は製造時には記されておらず、供給先のイギリス軍側でつけられた。ウェルロッドは、第二次世界大戦中にナチス占領下の地域で特に広く使用されたが、1982年に勃発したフォークランド紛争においても使用が報告されている。 コメント
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