大戦の書 | 旗なき戦い | 北極光 | ティライユール | 最後の虎 |
2018年12月5日に追加されたストーリー。 第二次世界大戦末期のラインラントを舞台に、ティーガーI 237号車 "ステファン"を駆るナチス・ドイツ軍人ペーター・ミューラーらの戦いと葛藤を描く。 全体として壊滅した市街地を舞台とした戦車戦で構成され、ティーガーIの圧倒的なパワーを駆使した連合軍との戦いが繰り広げられる。
シュローダーに銃を向けられフルオート火器の銃声で物語が終わる。シュローダーに射殺されたと考えるのが一般的だが、橋を爆破される直前の無双戦車戦での無線機の操作中の「自分の嘘から逃げ続けたのだ」や中盤の戦車を降りて対空砲に行くときの「ストーリーテラー(=語り手)」よりミューラーはBF1の「サヴォイアに栄光あれ!」やⅤのティライユールの様に戦後まで生き延びて、この事を語っていると考える事もできる。しかし真相は不明でありこの考察も一つに過ぎない。自分でも考えてみて欲しい。
カッシェ校長
本当なら直接お伝えしたかったのですが、もう時間がありません。私は今すぐここを去らなければならないと感じています。
全てが平常であるかのように学校を運営し続けようとするあなたの意志は尊敬に値する一方、既に平常とは言えない状況が、長く続いているのです。私は、私たち教師の全員の目の前に真実があっても、それを真実を認められくなってしまっているように思えてなりません。
私は言われた通りに生徒たちに教えてきました。真実から目をそらしてきたつもりが、もはや真実が目に映らなくなっているかもしれません。自分が潔白だと言うつもりはありませんが、私たちは、一人一人が、そして国家全体として、あまりにも長く見て見ぬ振りに務めてきた結果、それ以外のことができくなってしまったのです。
けれど私は知っています。誰がなんと言おうと、ドイツは戦争で敗北します。あなたもいずれどうなるか分かっているはずです。愛国心に目を曇らされないでください。生徒の親たちに、全て問題はない、ここで日常を過ごすようにと言わないでください。あなたの預かる子供たちの命は、あなたが現実主義に則った理性的な判断を下せるかにかかっています。私たちの学校は、現実主義と理性をあまりにも長く、失ってきました。
この言葉があなたに届くことを願います。どうか悪く思わないでください。
心からの親愛を込めて ミセス・フィッシャー
官警の皆さま方
市民の義務として、私の上の階に住んでいるエリクのことを通報いたします。彼は明らかに規範に反した行動を取っております。
移り住んできた当時は、きわめて真っ当な青年に思われました。独身にしてはやや歳がいっていることが気になりましたが、とても礼儀正しく、私と妻は、恋人がいるだろうと推測しておりました。
しかし、私たちはその恋人を見たことがありません。また、彼の部屋からは夜通し不穏な現代的音楽が聞こえてきます。音を下げさえるため部屋を訪ねたところ、彼は夜中近くに別の男と共にいました。その後、音楽は下がりましたが、音楽が止むことはありませんでした。
次の週末にも同じことがありました。夜9時のことで、寝間着に着替え、ココアを飲んだ後だったため、上の階は訪ねず、箒の柄で部屋の天井を突いて注意しました。ところがエリクはそれを無視したので、私は再び彼の部屋を訪ね、直接現代的音楽の騒音について抗議しなければなりませんでした。その時も別の男が部屋にいました。以来、ほぼ毎週末に同じことが起き、一度音楽の音量を上げてきたことがありました。妻は直近の一件の後、エリクが皆さま方官警に私を貶めるような発言をしていたのをはっきりと聞いたと申しております。もちろん、皆さまが、そのような妄言を取り合うなど考えてはおりません。
以上から、エリクを一度訪問されることを提案いたします。必ずや、興味深い事実が判明するものと確信しております。
皆さまの助けとなることを願って J・ハレルフォルデン
親愛なるイルマ
いまドイツの都市はまともに暮らせる状態ではないわ。オットーと結婚してここに移ってから、生まれ育った小さな村に戻りたくなるとは思わなかった。あなたと他の子たちは、村に留まって正解だった。
映画館に劇場、素敵な店、オットーの銀行での仕事で手に入った、そんな都会のきらめきは真っ先に失われたわ。すべて空爆で破壊されてしまった。娯楽が失われるだけなら、まだ良かった。そのくらいは村で慣れていたから。
けれど、次には新しい服が買えなくなったわ。冬用のブーツも手袋も、穴が開いているか着古した物しか手に入らない。繕ってなんとかしていたけれど、今度は針も糸も布も手に入らなくなった。さすがにそれでは服を直しようがないわ。
それだけではないわ。石油は不足して、ついには出回らなくなった。要らない椅子やピアノを解体したり、燃える物なら何でも燃やして、冬の寒さをやり過ごしているのよ。
医薬品も滅多に手に入らない。食べ物も同じ。夜はたいていお腹を空かせているわ。伝えようのない辛さよ。ほかの苦痛を忘れてしまうほどに、飢えで頭の中が埋め尽くされるの。それでも私たちはマシな方よ。絶え間ない空爆で、屋根を失った人が大勢いるわ。イギリス軍は男も女も子供たちも、私たちの全員から住む場所と希望を奪うまできっと満足しないのよ。
これが長く続かないことを祈るわ。そして田舎ではここよりましなことも。
みんなと私の家族によろしく伝えて。けれど、こちらが大変な状況だとは伝えないで。心配はさせたくないから。
愛を込めて マリア
親愛なるアルバート
また積み荷がなくなっているわ。前回のそちらの問いに答えるなら、私はそちらが正しく小麦粉を送り出していることを信じている。その代わりに、こちらでは受け取ってないことも信じてちょうだい。そちらの粉ひき場と、こちらの工場の間の30㎞で、小麦粉は行方不明になっているのよ。
道中で強盗にでもあっているなら、運転手がそれをそちらに伝えているでしょう。従って盗まれる場面があるとすれば、次の二つのどちらかだと考えているわ。
1.小麦粉を車に積み込む時。担当は誰で、監督はついているのか? 2.運送中に運転手が、どこかで袋を下している
こちらの積み下ろし中の問題でないことは確かよ。今朝早めに現場に出て、この目で積み下ろしを確認したわ。
次の搬送の時に、積み込みを監視して、さらに車に工作を感知するような装置を仕掛けられない?この状況は見過ごせないわ。都市ではパンが求められていて、闇市で値段をつけて売られている。恐らく盗まれた小麦粉が使われているのでしょうね。このままだと都市は飢えて破綻するわ。
この状況を止めることは、私たちの人としての義務よ。
ホフマンズ・ブレッド シグリッド
31日目
周りのすべてが崩れ落ちていく中で、人はどれだけ日常を続けられるのだろう。
狙撃手としてここに潜伏しながら、私は飢えた子供たちが道に溢れかえり、焼け落ちた建物の傍で食べ物や石炭を漁る様子を見た。にもかかわらず、市民は正しい文明的な生活の振りを続けている。真の意味で大衆を麻痺させるのは、宗教ではなく、慣れ親しんだ日常の繰り返しなのかもしれない。
ドイツ空軍機はほとんど空に見られなくなった。そして昼夜を問わず敵が活動している様子が遠くに見える。
アメリカ軍がもうすぐ大攻勢を仕掛けてくるのは、間違いない。いますぐ始まってもおかしくないだろう。私はライフルを構え、ここで待っている。まるで、放たれる熱を感じながら、地獄の蓋が開くのを待っているかのようだ。必ず来る。避けられないとわかっている。温度計の水銀は止めどなく上がり続け、それを止めることもできずに、ひたすらずっと待ち続けているのだ。
愛する家族へ
心配はしないで欲しいけれど、軽い傷を負った。戦闘に参加できないほどではないから、本当に心配は要らない。2日前に左の足に金属の破片を受けた。大きな傷ではないし、近くで爆発した砲弾の破片が当たっただけだ。ただ、これで僕のオリンピックへの夢は絶たれたかもしれないね(エッグ&スプーン競争の年のことを覚えているかな?あれに出たのは一生の恥だったね)。
困ったことに破片は残ったままになっている。野戦病院は、ツイてない砲弾の当たり方をした仲間たちの為に忙しそうだったし、物資にも余裕がないみたいから、黙っておくことにしたんだ。
僕らは明日進軍する。敵からこちらの土地を奪い返すんだ。昨日より人数は減ってしまったから、僕も隊に戻る気だ(最初に言ったように、本当にたいしたことはないんだ)。まあ、まだ少し足が腫れているけれど。ナイフで少し探ってみるかもしれない。家に帰ったら、僕の足に金属が埋め込まれていると聞いて、チビのハンスは大喜びするだろうね。戦争で体を機械に改造されてきたんだって自慢してやるよ。ともあれ、今は結構痛いし、明日は気を付けないといけない。
明日、土地を取り戻したらまた手紙を書くよ。
みんなを愛してる マーティン
ラインラントとあるがあえて特定するなら橋や大聖堂まぁロッテルダムの教会使いまわしてるけども…などの位置からケルンで間違いない。ケルンはライン流域でも最大の都市であり、侵攻してきたアメリカ軍とドイツ軍による激しい市街戦の舞台となった。国民突撃隊として老若問わず戦わされていた事がこのストーリーの一端にあると言えよう。大聖堂前で撃破されたパンターや、そのパンターに破壊され炎上するシャーマン、またそのパンターを撃破したパーシングの逸話はよく知られている。
このキャンペーンでは、マルチに先駆けて戦車外装や派手な戦車破壊アクションなどが実装されており、プレイヤーはそれを見ることも楽しむ事ができる。敵歩兵の中にはアメリカ軍に混じりスタッグハウンドとイギリス兵も存在する。また敵シャーマンの外装の中にはテディベアを付けた車両も存在する。 またこのキャンペーンでの特徴として、稀に敵を撃破した際に破壊された戦車から燃えながら兵士が出てくるという細かな描写がある画像→ 砲塔が吹き飛び、ターレットリングから敵が転げ落ちる光景は戦場の狂気を増大化させている。
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